2019年09月14日

A19 DRMの動向

DRM方式に関する、ここ最近の情報を整理しておきたい。

(1)北朝鮮のDRM送信について

米国の放送事業者向けの業界紙である「RADIOWORLD」が、 2019年9月の記事において、北朝鮮からのDRM送信が再開されたことについて触れ、数年前にDRM送信を実施した時の「送信パラメータ」は、フリーウェアとして配布されていたソフトウェアに事前設定されているパラメータをそのまま利用していたのに対して、今年(2019年)から送信されているDRMでは、パラメータを変更している、と指摘した。さらに、北朝鮮のDRM送信については、中国の技術系の大学が協力していることと、システム構築にあたっては、無償のシステム(注:意味不明、Linuxサーバーのことか?)を活用している、ともあった。また、記事では、グアムや中国がDRM送信を始めたことで、北朝鮮もデジタルで生き残ろうと決心した、としめくくっている(注:本当かな?)。

(2)中国GOSPELL社の最新レシーバ

2019年9月13日からアムステルダムで開催されている「IBC2019 国際放送機器展」にて実施された DRM 主催の公式プレゼンテーション(・・・まさか、携帯電話で中継するとは・・・ (^^; )において、中国のGOSPELL社が最新の受信機器を紹介した。
EECXs_eXoAElnGK.jpg
上の写真の左から説明すると、車載ラジオと本機をBluetoothで接続し、全ての車でDRM受信を可能とするカー・アダプター「GR-227」。この製品は今になって初めて登場したわけではなく、数年前に発表されたもので、現物がIBC2019にて展示された。

写真右のウッド調のレシーバーは3〜4年前から目にしているデスクトップのDRM受信機「GR-216」。TECSUNが、同じデザインの受信機を発売している。そして、この日のメインのトピックは、写真中央にある日本製ラジオのそっくりさん「DR-22」。本当にこのデザインになるのか、まゆつばものだが、AM/FMおよびDRMが受信可能で、持ち運び可能な電池式ラジオとして設計されている。アナログの短波受信については不明だが、おそらく不可。ただし、プレゼン前に配布された資料では、発売が 2020 年の 2Q(7-9月期 4-6月期)とある。

もう一つ、興味深い商品として、卓上の自立型の短波用アクティブアンテナ「GR-AT3」の現物も発表した。受信周波数は0.3〜50MHzまで。IBCプレゼンの写真(注:掲載許可を得ておらず)から想像するに、1〜1.5m程度の高さ。

(3)中国のDRM送信所

同じく IBC2019 において、DRMが発表した資料(注:掲載許可得ておらず)によると、中国にはDRMに対応する送信所が5か所ある(Beijing、Heilengiiang(黒竜江省)、Xinjiang(新疆ウィグル自治区のシンチアン)、Yunnan(雲南省)、Hinan(海南) )と説明した。放送対象エリアは、中国の東海岸、台湾、北朝鮮、を示していた。

(4)KTWRのDRM送信

遅ればせながら、私もグアムからのDRMを受信してみました。


以下、あくまでも個人的な意見にすぎませんが、DRM方式については、ポータブル受信機とホイップアンテナでの受信が実現しない限り、積極的に賛成する立場ではありませんので、あしからず。


【関連記事】
 A19 シベリアからDRM放送 ('19.09.01)

---
http://radio-no-koe.seesaa.net/
posted by ラジオの声 at 06:03| 短波放送 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
人気記事
    北乃カムイ、オフィシャル
    本ブログのRSSフィードは以下です
    http://radio-no-koe.seesaa.net/index.rdf#
    タグクラウド
    BCL RTL-SDR
    RECENT SWL REPORT