2015年02月22日

B14 [雑誌ななめ読み] NICT宇宙天気入門

CQ出版社さんのCQ誌最新号「CQ ham radio 2015年3月号」2015/2/19発売
http://www.cqpub.co.jp/cqham/index.asp
http://shop.cqpub.co.jp/hanbai/books/MCQ/MCQ201503.html

1月号に続き、今月も電離層に関する記事です。「NICT宇宙天気入門」という記事が掲載されています。

この記事ではNICT(情報通信研究機構)(東京)が行っている電離層状態の観測のうち、2つのデータを解説しています。

1つは「イオノグラム」、もうひとつは「全電子数(TEC)」です。

イオノグラム」は、全国4箇所にあるイオノゾンデ観測施設にて観測するもので、1〜29.98MHzの間に電波を垂直に送信。その電波が反射されるまでの時間を測定することにより、臨界周波数(=電波が反射される限界の周波数)として電離層状態を知るものです。

記事では、F層およびスポラディックE層について、それぞれの臨界周波数について、1年間の変動グラフを解説しています。たとえば、F層について、サロベツ(北海道)や東京では、冬は、1日の臨界周波数の変動の差異が大きく、夏はその差異が小さいことが読み取れます。すなわち、冬の夜は、高い周波数が聞こえづらくなるのに対して、夏は、昼夜の差異が少ないことがわかります。

ただし、記事にはありませんが、イオノグラムで示される臨界周波数は、一般的な短波放送の電波よりも、はるかに低いことに注意して下さい。イオノグラムでは電波を垂直に発射しますが、電離層の反射は、一般に、水平に近くなるほど、反射可能な周波数が上がります。

もうひとつの「全電子数」は、GPSを使って、全国くまなく電離層状態を観測するものです。イオノゾンデは全国4箇所のスポット観測ですが、全電子数は全国を網羅的に観測します。電離層を通過する時の遅延時間によって、電子数の濃淡を求めます。

ただし、全電子数は、イオノグラムとは違って電離層の高さを測るのが苦手なので、この両者を組み合わせて、電離層の状態を知る必要があります。

【関連記事】
 http://radio-no-koe.seesaa.net/article/411094626.html
 "最新CQ誌で短波帯を学ぶ"


---
http://radio-no-koe.seesaa.net/
http://blogs.yahoo.co.jp/radio_no_koe

posted by ラジオの声 at 14:25| Comment(0) | 短波放送 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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