[注]本稿は2014年9月20日に掲載したものを再編集したものです
以下の記事の続きです。
http://radio-no-koe.seesaa.net/article/414403429.html
"[再]USBドングルでSDR受信機(その3)"
ワンセグUSBチューナー(USBドングル)を利用して短波(3-30MHz)を受信する話です。
このためには、安定して受信できる周波数へ変換するためのHFコンバータ(アップコンバータ)の利用がお手軽です。
購入をご検討される場合、日本国内では、以下の選択肢があります。
1)Computer Radio RF Tech (ttrftech)さんの基板キット
コンバータ基板のキット一式を販売されています。100MHzにアップコンバートできます。(たとえば、12MHzを受信するには、112MHzに同調することにより、受信することができます。)
技術的に優れているにもかかわらず、2000円以下で安く提供できることにご尽力されているので、ある程度の注文がたまった時点で販売されます。ただ、チップデバイスもあるので、腕に自信のある方向きです。
2)シャフトコーポレーションさんによる基板の完成品
8/1より、Computer Radio RF Tech (ttrftech)さんが開発されたコンバータ基板が完成品として販売されています。amazon.co.jpから購入可能です。
表面実装デバイス中心のはんだ付けが苦手なので、1)のキットではなく完成品(\6,800)を選択しました。
基板の仕上がりは、本格的な「造り」になっていて、見ていて安心できます(→基板フェチ?)。
↑完成品基板の写真です
3)CQ出版さんのソフトウェアラジオ体験キットHF版
CQ出版のCQ誌2014年2月号にて紹介されたドングル内蔵のコンバータの組み立てキットです。\10,800で、ここで紹介する中では高いですが、ケース付ですし、USBドングルも一緒なので、お持ちでない方は安心できます。50MHzにアップコンバートする仕様です。
さて、このアップコンバータ基板を通して、短波放送を受信するためには、外部アンテナは必須です。でも、難しいことを考える必要はありません。はじめはビニール線を、家電店で売っているテレビアンテナ用のコネクタに結びつけるだけでも十分です。外部アンテナをお持ちでないリスナーさんには、例えば、以下で紹介させていただいたアンテナはいかがでしょうか?
http://radio-no-koe.seesaa.net/article/409399948.html
"初めての短波用外部アンテナ"
ところで、アップコンバータから、さらに、USBドングルへ接続するには、どのようにすればよいのでしょうか?私の場合、以下のようなものを使っています。
4)USBチューナと基板との接続
MCX対SMAの同軸変換ケーブル。アップコンバータに対応したケーブルも、amazon.co.jpにてシャフトコーポレーションさんから紹介されています。
USBドングル(DS-DT305)へ接続する場合、RG174という型番の変換ケーブルを選択してください。
5)アンテナと基板との接続
SMA対F型の変換コネクタ。これにF型のアンテナケーブルをつなぎます。Fプラグ(メス)→SMAP(オス)という変換のものです。
ここで、注意したいことは、コネクタやケーブルとして、高周波用に使われるSMAタイプを使うのが一般的です。
本格的にVHF以上の受信を狙う方には、F型コネクタは、お勧めしかねます。私は短波(HF)帯の受信で割り切っていますので、これを使いました。
このSMAは、BNCやMコネクタ、F型などよりも小型で密着性が強いので、高い周波数でも安心して使うことができる細い同軸です。一般の電気屋さんではお目にかかれませんが、最近は無線LANや地上波デジタル受信機の普及で、用途が広がりコストが下がっています。
さらに、このSMAにも2種類あります。RP-SMAと名付けられたタイプは、HFコンバータまわりにおいては、ほとんど使われません。見た目は同じですが、オス・メスの物理形状が違います。ご注意を。
そろそろ長くなってきたので、次回、コンバータに受信用フリーソフトウェアを使った結果をレビューします。ではまた来週。
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2015年02月28日
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