CQ出版さんのCQ誌(CQ ham radio)2015年6月号('15.5.19発売)にて、アマチュア無線の受信ノイズ研究という特集記事が掲載されています。短波放送受信にも共通する話が満載なので、ここでとりあげました。
電磁波やノイズ対策で多数執筆されている小暮さんによる解説から始まり、50年前から現代に至るまでのノイズの「歴史」、また、一線のハムの皆さんによるノイズ対策についての記事が多数あります。
約50年前のCQ誌に掲載された特集記事は「電波怪獣絶滅作戦」でした。その当時のノイズといえば、ハムの皆さんならご存知のように、ハムが自ら発射する電波が原因であるTVI(TV電波に対する受信妨害)とかBCI(放送波に対する妨害)でした。そのため、ノイズを絶滅するためには、ハムである自分を絶滅させればよかったわけです(^_^;
また、逓信省電気試験所にて「アメリカ最初の中波放送局KDKAを、東京にある鉱石ラジオで受信した」という記録があるそうです。すなわち、ノイズがなければ、これだけ伝搬するわけですね・・・
しかし、今となっては、どこからともなく、本人が意識しなくとも、高周波ノイズが出ています。一線のハムの皆さんが、トヨタAQUAやPRIUS-αから発生するノイズの測定とか、屋外のアンテナチューナーにつながる同軸を「チョークコイル」で覆い尽くした、とか、送信・受信の違いに関係なく、役立つ記事が満載です。
なお、「電波ホットスポット」探しの過程で最近になって判明した、JR中野駅(東京)近くのビル周辺で、「NHKラジオ第2放送」の電波強度が高くなっている件なども、少しだけ取り上げられています。18cmのバーアンテナを使った無電源ラジオで、検波用ダイオードの代わりにLEDを使って検波に成功した、との報告が、以下のサイトにあります。
http://mizuho-lab.com/hotspot/nakano_hotspot.html
ちなみに、いつも、我が家近くの書店では、CQ誌は在庫があるのに、今回の号は、発売初日に売り切れ、「感度の高い」面々の注目が集まったようです。我が家の近くだけかもしれないけれど・・・
---
http://radio-no-koe.seesaa.net/
http://blogs.yahoo.co.jp/radio_no_koe
2015年06月01日
この記事へのコメント
コメントを書く
人気記事
http://radio-no-koe.seesaa.net/index.rdf#
タグクラウド
BCL
RTL-SDR
RECENT SWL REPORT