2015年12月31日

B15 [ビブリオタイム]タモリと戦後ニッポン

フジテレビの笑っていいとも!の終了に前後して、タモリさんについての多数の研究本が出版されましたが、この本は、それらを総括するような読み応えある内容でした。当ブログとしては、その中でもラジオや無線に関わる部分に着目しました。



この本は、著者である近藤正高さんが Cakes というサイトに1年間にわたり連載されたものをベースに単行本化したもので、他のタモリ本の作者の皆さんへの敬意を示すとともに、独自に取材された内容も盛り込まれています。

ラジオに関しては、およそ6ページにわたり記載されており、タモリさんが暮らしていた福岡では、満州出身のご両親のもとで、家の中では常にラジオが聴こえていたことや、ラジオ沖縄をはじめ、中国語・韓国語など多数の外国語ラジオ局が聴こえていたことが、後の「4か国語麻雀」や「ハナモゲラ語」につながったと解説しています。タモリさんにとって外国語とは「音楽」の一種であり、意味を知ってしまった瞬間から興味がなくなる、という発言から、「タモリ倶楽部」のコーナー「空耳アワー」との共通点を導いています。

その他、「オールナイトニッポン」の「ソバヤ」のエピソードは既に多数語られていますが、80年代に「もっとも嫌いなタレント」の上位にいたタモリさんが、突然、「もっとも好きなタレント」に移り変わった理由の一つとして、ニッポン放送で夕方に放送された某番組をきっかけに主婦層・女性リスナーにファンを広げるきっかけとなったこと。さらに、最新のエピソードとして、船舶無線通信士に興味があったタモリさんが、テレビ番組「ヨルタモリ」に使った謎の記号が、船舶を識別するための「国際信号旗」であったことなど、これまで多数出版された「タモリ本」を総括する内容なので、無線とラジオ好きの皆さんにも、読みごたえがありそうな気がしました。

作者の近藤さんは、タモリさん自身がラジオであった、とコメントされています。

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ラベル:日本 短波
posted by ラジオの声 at 08:56| Comment(0) | 短波放送 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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