2017年11月18日

B17 TCP接続によるRTL-SDR受信機リモート運用(その2)

TCP接続を利用したSDR。受信機とアンテナを接続したPCをサーバー・ラックや部屋の片隅に置いたまま、LAN(Wifi)を経由して、リビングや浴室で、のんびりとリモート受信を楽しむことができます。

TCP接続によるRTL-SDR受信機リモート運用(その1) ('17.11.11)の続きです。今回は、2つのサーバーを起動します。


■ USBドングルが通常に機能することの確認
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まずは、前回の記事 TCP接続によるRTL-SDR受信機リモート運用(その1) ('17.11.11) で紹介した2つのRTL-SDR (*1)と(*2)および(*3) がそれぞれ正常に機能することをご確認ください。

デバイスドライバーをインストールするには、http://zadig.akeo.ie/ から zadig 2.3(2017年11月現在) 2.4 (2019年6月現在)を取得してください。

zadig.exeを起動し、メニューから options → List All devices を選び、(*1)の場合は RTL2832U、(*2)の場合は RTL2838UHDIR (*3)の場合は Bulk-In, Interface (Interface0または1) を選択。DriverとしてWinUSBを選択してから、InstallDriverをクリックしてください。(なお、短波帯(30MHz以下)を受信するためには、アンテナとの間に、HFアップコンバーター SC-HFCONV100 が必要です。USBドングルが受信可能な周波数帯域へ周波数を変換します。それをお忘れなく。)hdsdr.de から HDSDRのWindowsアプリケーションを取得し、インストールを実行。インストール後、ExtIO_RTL2832.dll をダウンロードし、HDSDRのインストール先へコピー後、HDSDRを起動して、短波帯が受信できることをご確認ください。


■ サーバー用コマンドの入手
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GitHubの中から、librtlsdr-win32_2016-08-31.zip を入手します。
[GitHub] librtlsdr Wind32 Release

取得した librtlsdr-win32_2016-08-31.zip から rtl_tcp.exe を取り出して、任意の2つのフォルダ(例: rtl_tcp1 ,rtl_tcp2 )を作成し、それぞれのフォルダへコピーしてください。


■ サーバーPCのIPアドレス確認
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サーバーを起動するご自身の Windows PC のIPアドレスを確認してください。私の場合は、192.168.11.2 でした。なお、このアドレスは、プライベート・アドレスです。ファイヤーウォールの内部にあるため、インターネットからはアクセスすることはできませんので、あしからず。本説明は、あくまでも、宅内での利用を想定しています。


■ サーバー#1起動
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フォルダ rtl_tcp1 にて、サーバー#1を起動するためのバッチコマンド・ファイル rtl_tcp1.bat を以下のように編集し、保存してください。IPアドレスは 192.168.11.2 に代えて、サーバーとなるご自身のPCのIPアドレスを入力してください。

@echo off
cmd /c rtl_tcp.exe -a 192.168.11.2 -d 0 -p 1235
P
exit


バッチコマンド rtl_tcp1.bat を起動すると、以下のメッセージが現れます。
device0.png
このようなメッセージ・ウィンドウが出て、処理待ちになっていれば、デバイス#0として認識され、前回の記事で紹介した (*2)RTL2832Uのドングルを使ってサーバーが起動されたことを意味します。起動後に現れるメッセージの
 Use the device argument 'rtl_tcp=192.168.11.2:1235' in ...
というメッセージの中から、IPアドレスをメモしておいてください。ここで、192.168.11.2 は、あくまでも、私のPCの場合の番号なので、事前に確認したご自身のサーバーPCのIPアドレスを指定してください。


■ サーバー#2起動
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つづいて、rtl_tcp2 フォルダにて、rtl_tcp2.batを以下のように編集します。サーバー#1と異なり、-d には 1、-p を 1234 と指定することを忘れないようにしてください。IPアドレスは 192.168.11.2 に代えて、ご自身のサーバーPCのIPアドレスを入力してください。

@echo off
cmd /c rtl_tcp.exe -a 192.168.11.2 -d 1 -p 1234
P
exit


バッチコマンド rtl_tcp2.bat を起動すると、次のようなメッセージが出ます。
device1.png
サーバー#1と同様に、起動後に現れるメッセージの
 Use the device argument 'rtl_tcp=192.168.11.2:1234' in ...
というメッセージを見落とさないように、IPアドレスをメモしておいてください。

ここまでくると、1台のPC上で、2個の独立したサーバーが起動できたことになります。TCP接続サーバーのIPアドレスは、192.168.11.2:1235 と 192.168.11.2:1234 の2つであり、それぞれが、TCP接続用受信機サーバーのIPアドレスです。また、192.168.11.2 は、私のPCの場合です。ご自身のIPアドレスに置き換えてください。


■ サーバー起動時の注意点について
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(1)
デバイスドライバを適用する時に、手順を誤ると、PC故障の原因となる恐れがあります。慎重な作業をお願いします。
(2)
同じ種類のUSBドングルを、1台のPCのUSBポートに差し込まないでください。PC故障の原因となります。本記事で投稿している2つのUSBドングルは、RTL-SDR 用のデバイスであることに、違いはありませんが、それぞれ、Windows OS から見ると、デバイス名が RTL2832U または RTL2838UHIDIR と、異なるデバイスとして認識されるため、本記事のような、2台同時起動が可能になっています。
(3)
バッチコマンドを起動したときに、ウィンドウが開いたままになれば、正常です。バッチコマンドを起動しても、すぐにウィンドウが閉じてしまう場合は、何らかの手順ミスの可能性があります。
(4)
バッチコマンドを起動する前に、全てのSDRアプリケーションを終了させてください。デバイスが機能していると、バッチコマンド(サーバー)を起動することができず、ウィンドウがすぐに閉じてしまいます。


■ 次回予告
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来週(土曜)最終回は、起動したサーバーのIPアドレスに対して、WindowsとAndroidアプリから、受信機を呼び出す方法です。それでは。

■ 感謝
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この運用は、ゆうちゃんのパパさんが執筆されているブログ 『KG-ACARS HFDL VDL MCAに感謝 受信方法 受信記録のブログPlus RTL-SDR』 にあるノウハウを拝借しています。重ね重ね、感謝申し上げます。

【関連記事】
 [特集記事] USBドングルでSDR受信機

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ラベル:shortwave SDR RTL-SDR
posted by ラジオの声 at 16:20| SDR | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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