2017年11月25日

B17 TCP接続によるRTL-SDR受信機リモート運用(その3)最終回

TCP接続を利用したSDR。受信機とアンテナを接続したPCをサーバー・ラックや部屋の片隅に置いたまま、LAN(WiFi)を経由して、リビングや浴室で、のんびりとリモート受信を楽しむことができます。

TCP接続によるRTL-SDR受信機リモート運用(その2) ('17.11.18)の続きです。この最終回は、Windows PC と Android で起動できるアプリケーション(受信機)を操作してみます。


■ TCP接続先の確認
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その2で起動したTCP接続用サーバーのIPアドレスを確認してください。私の場合は、プライベート・アドレスにて、192.168.11.2:1235 と 192.168.11.2:1234 の2つでした。192.168.11.2 は、サーバーを起動しているPCによって異なります。また、1235 及び 1234 は、サーバーコマンド rtl_tcp.exe を起動するときのオプション指定にて変更することが可能です。


■ Windows用HDSDR2.76向けTCP接続用DLLの取得
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Windows PCのSDRアプリケーションで起動するケースのうち、HDSDRのように、RTL-SDRドングルをExtIO接続で利用している場合は、TCP接続用のExtIO接続のためのDLL(共有ライブラリ)が必要です。GitHUB から ExtIO_RTL_TCP_2016-3.zip を入手してください(2017年11月現在)。
[GitHUB] extio_rtl_tcp/Win32_Release

ExtIO_RTL_TCP_2016-3.zip から、ExtIO_RTL_TCP.dll を取り出し、HDSDRのインストール・フォルダ(例 C:\Program Files (x86)\HDSDR)へコピーしてください。この時、インストール・フォルダの中に、既に ExtIO_RTL2832.dll がある場合は、RTL-SDRドングルへの直接接続用に使われていたものです。誤って削除せぬよう、ご注意ください。


■ Windows用HDSDR2.76 のTCP接続方法
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(1)
HDSDR2.76 を起動すると、ExtIO_RTL_TCP.dll または ExtIO_RTL2832.dll のどちらかを選択するように、求められます。TCP接続で受信する場合は、ExtIO_RTL_TCP.dll を選択してください。

この選択が不要な場合は、ExtIO_RTL2832.dllの拡張子 dll を任意の名称に変更し、を他のフォルダへ移動して保管しておいてください。以後、HDSDR2.76 を再起動すると、この選択を求められることがなくなります。

RTL-SDRドングルへの直接接続へ戻したいばあいは、ExtIO_RTL_TCP.dll を削除し、ExtIO_RTL2832.dll を復活させれば、HDSDR2.76 を再起動させることで、元のRTL-SDRドングルへの直接接続の状態へ戻ります。


(2)
HDSDR2.76 を起動し、ExtIOボタンをクリックしてください。以下のようなウィンドウが起動されます。

ExtIO_RTL_TCP2.png

(3)
このウィンドウにて、サーバーの情報を設定してください。前回記事で起動したサーバー2個のうち、サーバー♯1を設定してみましょう。

Source IP:Port
 サーバーのIPアドレス
Frequency Correction
 HDSDR2.76を起動後、信頼できる周波数の放送を受信し、正しい周波数に合わせてください。
RTL AGC
 RTL-SDRドングルの復調LSIのAGCのON/OFFです。聞きやすい方に設定してください。
FC0013-Tuner AGC
 RTL-SDRドングル チューナーIC AGC のON/OFF。聞きやすい方に設定してください。OFFにした場合は、TunerGainのスライダーを使って手動で調整することができます。

とりあえず、この状態で、Windowsのラップトップ・パソコンを使って、リモート受信を楽しむことができます。

['17/11/25 追記] Windows用のアプリとして、HDSDR2.76の他に、SDRSharp(SDR#)もTCP接続が可能です。


■ Android用アプリ SDRoid のTCP接続方法
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(1)
Androidスマホを使って、リモート受信する場合、候補となるアプリは複数ありますが、そのうち、無料でトライすることができる SDRoidを紹介します。アプリから入手後、START RADIOをクリックしてください。

(2)
右上に”FM"と表示されている部分があります。アナログ短波を受信するので、ウィンドウが開いたら、"AM"を選択してください。

Screenshot_2017-11-25-07-18-23_resize_20171125_072330.png

(3)
右上の":"をクリックし、"Setting"を選び、以下のように設定してください。
Source Type
 RTL-SDR
Source Settings → Use External rtl_tcp server
 ON
IP Address
 サーバーで起動したIPアドレス。
 前回記事で起動した2つのサーバーのうち、サーバー♯2を試してみましょう。
Frequency Correction (ppm)
 周波数がずれている場合は、ここで調整する
Up/Down-converter frequency offset (Hz)
 -100000000 Hz(*1)

(*1)
SC-HFCONV-100のように、100MHzタイプのHFアップコンバータを利用している場合は、-100000000 Hz を設定してください。


設定を終えたら、Andorid側のBackボタンで戻ってください。

(4)
再生ボタンを押してください。
Screenshot_2017-11-25-08-33-46_resize_20171125_083530a.png
サーバーの受信機が起動されます。もし、TCP接続が切れた場合は、再生ボタンを押すと、受信を再開します。

(5)
右上の"Hz"を選択してください。周波数をMHz単位で入力します。
Screenshot_2017-11-25-07-18-57_resize_20171125_072328a.png

(6)
受信状態になります。
Screenshot_2017-11-25-07-19-26_resize_20171125_072326.png


これで、リビングや浴室で、ゆっくりと短波受信を楽しむことができます。さらに、WindowsのラップトップとAndroidスマホの2台で同時受信できるようになりました。もちろん、スマホ2台でも問題ありません。独立した受信機が2台完成したことになります。

防水型のスマホを想定しています。浴室でピーピーガーガー鳴らし、ご家族から、どのような目で見られるか?については・・・わかりません。


■ 前回記事
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TCP接続によるRTL-SDR受信機リモート運用(その1) ('17.11.11)
TCP接続によるRTL-SDR受信機リモート運用(その2) ('17.11.18)


■ 感謝
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この運用は、ゆうちゃんのパパさんが執筆されているブログ 『KG-ACARS HFDL VDL MCAに感謝 受信方法 受信記録のブログPlus RTL-SDR』 にあるノウハウを拝借しています。重ね重ね、感謝申し上げます。

【関連記事】
 [特集記事] USBドングルでSDR受信機
 HDSDR 2.76 ('17.2.3)

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posted by ラジオの声 at 08:53| 短波放送 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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