A18 ラズパイでBCL、始めました(その1) ('18.7.21) では、Rasbperry Pi のACアダプターの電源を入れるまでの話でした。
(1)作業の前に
電源を入れるにあたり、大事なことを忘れていました。ラズパイのUSBポートにマウスとキーボード、そしてHDMIからモニターを接続しましょう。これが無いと先へ進むことができません。

(2)OS選択と言語選択
実は、Raspbianをコピーした microSDカードを入れて電源を投入すると、OSのコンフィグレーション(初期設定)が自動的に始まります。そして、しばらくすると、次のような選択画面が現れます。ここで、先頭にある Raspbian (RECOMMENDED) を選択してください。

その画面の下に言語設定があります。デフォルトは英語なので日本語を設定してください。
(デフォルトの言語設定)

(言語:日本語、キーボード:jp)

Raspbianを選ぶと、意思確認が出ます。『はい』で先へ進みましょう。

最新OSへの更新が始まります。

しばらくすると、こうなります。OKをクリックしてください。

(3)ログイン
ログイン画面に変わり、パスワードを聞かれたら raspberry と入れてください。これが初期パスワードです。まもなくデスクトップ画面(GUI)が立ち上がります。
GUIが起動できまたら、いくつかのコマンドを入力する必要があります。コマンドを入力するための端末画面が必要です。画面上部のメニュー画面から「LXTerminal」を選んでください。
(4)コンフィグレーション画面
LXTerminalからコンフィグ画面を起動します。
$ sudo raspi-config
コンフィグレーション画面がGUIで開いたら、以下の流れで「新しいパスワード」へ変更してください。
1 Change User Password → Enter → (新しいパスワード) → Enter
コンフィグレーション画面にて「地域・言語」を設定してください。
4 Localisation Options → I1 Change Locale → jp_JP.UTF-8 UTF-8 → jp_JP.UTF-8 → 了解(Enterキー)
コンフィグレーション画面にて「タイムゾーン」を設定してください。
4 Localisation Options → I2 Change Timezon → アジア → Tokyo → Enter
コンフィグレーション画面にて「キーボード配列」を設定してください。
4 Localisation Options → I3 Change Keyboard Layout → ご自身の事情に合わせてください
ラズパイをWindowsPCからリモートで操作するために、「SSH接続」を有効にしてください。(SSH接続するには、このほかに、もう一つ操作が必要です。後ほど説明します。)
5 Interfacing Options → Enter
P2 SSH → Enter
コンフィグレーション画面の最初へ戻り、Finishしてください。同意すると、再起動が始まります。
(5)OS最新パッチへの更新作業
再起動後、再びデスクトップ画面が出ます。「LXTerminal」を起動し、OSを最新パッチへ更新するため、以下のように入力してください。最後に再起動がかかります。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
$ sudo apt-get dist-upgrade
$ sudo apt-get install rpi-update
$ sudo rpi-update
$ sudo reboot
(6)SSH接続の準備
再起動後、再び「LXTerminal」を起動し、SSH接続するために、最後の操作を実行してください。
$ cd /boot
$ sudo touch ssh
$ sudo reboot
(7)IPアドレスの確認
これで、おおよそ操作が可能になりました。念のため、ラズパイのIPアドレスを調べておきましょう。これがないと、ラジオ・サーバーへ進むことができません。
$ ifconfig -a
ここで表示された中に、以下のような情報がありますので、メモしておいてください。これが、ラズパイのIPアドレスです。
inet 192.168.......
(8)WindowsPCからのリモートログイン
さて、ラズパイとそれに接続されたマウスやキーボード、HDMIモニターだけで操作するならば、これでOKですが、WindowsPCから遠隔操作できた方が、何かと便利なので、Windows用のフリーウェア TeraTerm をインストールし、ラズパイへリモートログインできることを確認しておきましょう。TeraTermでリモートログインするには、以下の情報が必要です。
・TCP/IP
ホスト
192.168..... ← ifconfig -a にて確認したラズパイのIPアドレスです。
接続
SSH
OKすると、ユーザー名とパスフレーズを聞かれます。ユーザー名は pi ですが、パスフレーズは、ラズパイのコンフィグレーション画面で変更した新しいパスワードです。パスワード入力が完了すれば、LXTerminalと同様にラズパイを遠隔操作することが可能になります。
さて、来週土曜は、いよいよ、短波受信をめざします。A18 ラズパイでBCL、始めました(その3)最終回へどうぞ。
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