2018年07月28日

A18 ラズパイでBCL、始めました(その2)

ラズパイでBCL、はじめました、その2です。

A18 ラズパイでBCL、始めました(その1) ('18.7.21) では、Rasbperry Pi のACアダプターの電源を入れるまでの話でした。

(1)作業の前に

電源を入れるにあたり、大事なことを忘れていました。ラズパイのUSBポートにマウスとキーボード、そしてHDMIからモニターを接続しましょう。これが無いと先へ進むことができません。
RasberryPIBPlus.png


(2)OS選択と言語選択

実は、Raspbianをコピーした microSDカードを入れて電源を投入すると、OSのコンフィグレーション(初期設定)が自動的に始まります。そして、しばらくすると、次のような選択画面が現れます。ここで、先頭にある Raspbian (RECOMMENDED) を選択してください。
DSC_0045(NOOBS_180716b).png

その画面の下に言語設定があります。デフォルトは英語なので日本語を設定してください。

(デフォルトの言語設定)
DSC_0045(NOOBS_180716b2).png
(言語:日本語、キーボード:jp)
DSC_0048(180717b2).png

Raspbianを選ぶと、意思確認が出ます。『はい』で先へ進みましょう。
DSC_0048(180717b).png

最新OSへの更新が始まります。
DSC_0048(180717c).png

しばらくすると、こうなります。OKをクリックしてください。
DSC_0052(170717d).png


(3)ログイン

ログイン画面に変わり、パスワードを聞かれたら raspberry と入れてください。これが初期パスワードです。まもなくデスクトップ画面(GUI)が立ち上がります。

GUIが起動できまたら、いくつかのコマンドを入力する必要があります。コマンドを入力するための端末画面が必要です。画面上部のメニュー画面から「LXTerminal」を選んでください。


(4)コンフィグレーション画面

LXTerminalからコンフィグ画面を起動します。
$ sudo raspi-config

コンフィグレーション画面がGUIで開いたら、以下の流れで「新しいパスワード」へ変更してください。
1 Change User Password → Enter → (新しいパスワード) → Enter

コンフィグレーション画面にて「地域・言語」を設定してください。
4 Localisation Options → I1 Change Locale → jp_JP.UTF-8 UTF-8 → jp_JP.UTF-8 → 了解(Enterキー)

コンフィグレーション画面にて「タイムゾーン」を設定してください。
4 Localisation Options → I2 Change Timezon → アジア → Tokyo → Enter

コンフィグレーション画面にて「キーボード配列」を設定してください。
4 Localisation Options → I3 Change Keyboard Layout → ご自身の事情に合わせてください

ラズパイをWindowsPCからリモートで操作するために、「SSH接続」を有効にしてください。(SSH接続するには、このほかに、もう一つ操作が必要です。後ほど説明します。)
5 Interfacing Options → Enter
P2 SSH → Enter


コンフィグレーション画面の最初へ戻り、Finishしてください。同意すると、再起動が始まります。


(5)OS最新パッチへの更新作業

再起動後、再びデスクトップ画面が出ます。「LXTerminal」を起動し、OSを最新パッチへ更新するため、以下のように入力してください。最後に再起動がかかります。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
$ sudo apt-get dist-upgrade
$ sudo apt-get install rpi-update
$ sudo rpi-update
$ sudo reboot



(6)SSH接続の準備

再起動後、再び「LXTerminal」を起動し、SSH接続するために、最後の操作を実行してください。
$ cd /boot
$ sudo touch ssh
$ sudo reboot



(7)IPアドレスの確認

これで、おおよそ操作が可能になりました。念のため、ラズパイのIPアドレスを調べておきましょう。これがないと、ラジオ・サーバーへ進むことができません。
$ ifconfig -a

ここで表示された中に、以下のような情報がありますので、メモしておいてください。これが、ラズパイのIPアドレスです。
inet 192.168.......


(8)WindowsPCからのリモートログイン

さて、ラズパイとそれに接続されたマウスやキーボード、HDMIモニターだけで操作するならば、これでOKですが、WindowsPCから遠隔操作できた方が、何かと便利なので、Windows用のフリーウェア TeraTerm をインストールし、ラズパイへリモートログインできることを確認しておきましょう。TeraTermでリモートログインするには、以下の情報が必要です。

・TCP/IP
 ホスト
  192.168..... ← ifconfig -a にて確認したラズパイのIPアドレスです。
 接続
  SSH

OKすると、ユーザー名とパスフレーズを聞かれます。ユーザー名は pi ですが、パスフレーズは、ラズパイのコンフィグレーション画面で変更した新しいパスワードです。パスワード入力が完了すれば、LXTerminalと同様にラズパイを遠隔操作することが可能になります。

さて、来週土曜は、いよいよ、短波受信をめざします。A18 ラズパイでBCL、始めました(その3)最終回へどうぞ。

【関連記事】
 A18 ラズパイでBCL、始めました(その1) ('18.7.21)
 SDR Console V3 によるTCPリモート受信 ('18.2.25)
 TCP接続によるRTL-SDR受信機リモート運用(その3)最終回 ('17.11.25)
 TCP接続によるRTL-SDR受信機リモート運用(その2) ('17.11.18)
 TCP接続によるRTL-SDR受信機リモート運用(その1) ('17.11.11)

【参考記事】いつもありがとうございます
 [ゆうちゃんのパパさんのブログ] RaspberryPi3+SPYSERVER/RTL-SDR、AIRSPY HF+で受信 ('18.6.17)
 [ゆうちゃんのパパさんのブログ] ホームネットワークで遠隔受信!HDSDR v2.76/ExtIO_RTL_TCP/rtl_tcpでR820T(R820T2)の帯域幅も制御 ('17.8.18)
 [masciiさん] Raspberry PiとMac or Windows PCを有線で直接繋いでさくっとSSH接続する ('17.11.12)
 [aryoaさん] Raspberry Piのセットアップ(ssh接続まで) ('15.12.22)

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posted by ラジオの声 at 07:10| SDR | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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