ここに紹介する録音は、20年8月、文化放送(東京)の特番にて紹介された「VOAによる特別放送」であり、その音源が存在する米国の国立アーカイブのリンクを紹介します。
米国は日本のポツダム宣言受諾を受けて、玉音放送の4時間前に「日本が無条件降伏を受諾したことを伝える特別放送」をVOAが短波で放送しました。その放送のアーカイブを拝聴したところ、東アジア全域へ向けての放送でした。そのリンクは以下にあります。
National Archives / Catalog / Surrender Broadcast
放送された周波数は不明ですが、全体で31分の放送です。各国語(中国、フランス語、韓国語、によるポツダム宣言受諾を受けた旨の内容が放送されました。この中で、4時間後(12時)にラジオ・トウキョウから昭和天皇による降伏のアナウンスを放送すると伝えています。
<ここから>
00'00" 広東語によるトルーマン大統領からのメッセージ
01'00" 中国語(上海方言)によるトルーマン大統領からの告知
02'00" アモイ語によるトルーマン大統領からのメッセージ
02'58" 中華民国(当時の台湾)国歌
04'05" 英語によるトルーマン大統領からのメッセージ
05'00" フランス語によるトルーマン大統領からのメッセージ
06'00" フランス国歌
07'30" Voice of Americaの局名アナウンス
07'45" 韓国語によるトルーマン大統領からのメッセージ
08'45" 朝鮮(現在の韓国)国歌
10'45" ビルマ語によるトルーマン大統領からのメッセージ(注:途中で録音が切れている)
11'35" 英語によりマッカーサーが日本占領軍を統治する旨を告知
12'05" インドネシア語によるトルーマン大統領からのメッセージ
12'59" 当時インドネシアを占領していたオランダ国歌
13'56" フィリピン語(タガログ語)によるトルーマン大統領からのメッセージ
15'32" 不明語によるメッセージ
17'02" フィリピン国歌
18'14" タイ語によるトルーマン大統領からのメッセージ
19'50" タイ国歌
21'28" 日本語によるトルーマン大統領からのメッセージ
23'50" ビルマ語によるトルーマン大統領からのメッセージ
27'21" 日本語による補足のメッセージ
28'00" ビルマ語によるメッセージ
28'32" マレー語によるメッセージ
29'17" Voice of America 局名アナウンス、米国国歌、英語によるメッセージ
<ここまで>
注:このメッセージ放送の中には、ソ連及びロシア語が含まれていないことに留意してください。
また、同じ米国のアーカイブには、日本と連合国との間を仲介したスウェーデンが、日本からポツダム宣言受諾の連絡を受けた旨を伝える日本語メッセージも公開されています。当時のスウェーデン外務省が1945/8/10に制作した日本語メッセージと思われます。
Swedish Foreign Office on Japanese Offer ('45.8.10)
さらに、B29による爆撃の前に日本国民にむけて放送されたメッセージも保存されていました。爆撃先として、佐賀、八幡、都城、今治、鳥取、岩国、高山、浦和、福島、八戸、秋田、小樽があげられています。
B-29 Special Announcement ('45.8.3)
【関連記事】
A20 文化放送特番、玉音放送直前のVOA日本語放送('20.8.16)
A15 70年前の8月6日、広島、ラジオ放送を再開するまでの25時間 ('15.8.8)
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